横浜「上瀬谷ライン」環境影響評価方法書、8月説明会 地下を通る新交通システムに

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横浜市はこのほど、上瀬谷ライン(仮称)の整備事業と旧上瀬谷通信施設地区の土地区画整備事業について、同市の環境影響評価条例に基づく環境影響評価方法書を作成した。8月に説明会を行う。

花博の会場が整備される旧上瀬谷通信施設地区。上瀬谷ラインはここと相鉄の瀬谷駅を結ぶ。【撮影:草町義和】

説明会は8月1・5日に瀬谷公会堂(瀬谷区、相模鉄道本線=相鉄本線の三ツ境駅から徒歩10分)、8月2・4日に旭公会堂(旭区、相鉄本線の鶴ヶ峰駅から徒歩7分)で、それぞれ実施。時間はいずれも18時30分から20時30分までの予定だ。

参加に際して申し込みは不要だが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため定員を設ける場合があるという。

■花博の開催決定で急浮上

上瀬谷ラインは横浜市瀬谷区内の新線構想。相鉄本線瀬谷駅付近に設ける瀬谷駅(仮称)と、かつて米軍の通信施設があった旧上瀬谷通信施設地区の上瀬谷駅(仮称)までの約2.0kmを結ぶ。環状4号線(上瀬谷線、海軍道路)に沿って北上し、上瀬谷駅の先に車両基地を整備する。

旧通信施設地区は米軍から敷地が返還されたのを受けて再開発が検討されており、昨年2019年に国際園芸博覧会(花博)が旧通信施設地区で2027年に開催されることが事実上決定。閉幕後はテーマパークを整備することが構想されている。

これに伴い、花博会場へのアクセス路線となる上瀬谷ラインの構想が急浮上。今年2020年1月には環境影響評価条例に基づく計画段階配慮書が公表されており、方法書は次の段階の手続きになる。

横浜市の都市整備局は6月30日、市議会の建築・都市整備・道路委員会で計画の概要を明らかにした。導入機種はこれまで、モノレールや「次世代型路面電車」と呼ばれる軽量軌道交通(LRT)、「新交通システム」と呼ばれる自動案内軌条式旅客輸送システム(AGT)などが挙がっていたが、都市整備局はAGTの採用を正式に表明。同じ横浜市内にあるAGT路線の金沢シーサイドライン(第三セクターの横浜シーサイドラインが運営)の技術的知見も参考にしながら検討を深度化させるという。

これまで複数案が提示されていた路線の構造は、瀬谷駅から旧通信施設地区までおもに地下式を採用。旧通信施設地区内はおもに地表式として環境影響評価方法書の手続きを進めるとしている。瀬谷~上瀬谷間は瀬谷駅付近から1km強が環状4号線の地下で、その先の1km弱は環状4号線に沿って地表に軌道を設けるという。

今後は環境影響評価の方法書と準備書の作成、軌道法に基づく特許の申請を本年度2020年度中に行い、来年度2021年度は特許を取得して工事施行認可の申請・取得や用地買収を実施。2022年度から工事に着手するとしている。

計画段階配慮書による上瀬谷ラインのルート。【画像:横浜市】
AGTを採用している横浜シーサイドライン。【撮影:草町義和】
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