大雨による運休線区(7月21日7時30分) 奥羽・五能は再開めども北上線で被害



6月29日からの大雨で被災した線区のうち、JR九州の久大本線は7月20日に全線再開。JR西日本の山陽本線・小野田~厚狭は7月21日の始発から再開した。越美北線は7月29日に再開予定。

JR東日本は奥羽本線と五能線で8月中の再開のめどが立った一方、北上線で新たに線路施設の被害が確認された。

おもな運休区間は次の通り(2023年7月21日7時30分時点)。これ以外にも一部列車の運休や遅れが発生している場合がある。

JR東日本

奥羽本線:大曲~和田
・羽後境~大張野で盛土流出や架線柱傾斜
・線路が隣接して並行している秋田新幹線は影響なし(7月20日再開)
・大曲~秋田で代行バス運行中
・8月初めごろの再開目指す

五能線:能代~深浦
・鳥形~沢目や岩館~大間越で盛土流出
・代行輸送は実施せず
・8月中旬ごろの再開目指す

北上線:ほっとゆだ~横手
・ほっとゆだ~ゆだ高原の法面の一部が約30mにわたり崩壊。
・復旧方法を検討中で復旧見込みは立っていない
・代行輸送は実施せず

法面が崩壊した北上線のほっとゆだ~ゆだ高原。【画像:JR東日本】

JR西日本

越美北線:美山~九頭竜湖
・越前薬師~越前大宮や計石~牛ケ原など6カ所で路盤流出や土砂流入
・美山~越前大野で代行バス運行中
・7月29日に全線再開予定

美祢線:厚狭~長門市
・四郎ケ原~南大嶺の橋脚流出や信号設備の被害など
・復旧の見通し立っておらず
・代行バス運行中

山陰本線:長門市~小串
・長門粟野~阿川の橋脚傾斜など
・復旧の見通し立っておらず
・代行バス運行中

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