京阪電鉄は有料座席指定特別車両「プレミアムカー」の導入で余剰になった3000系電車の中間車を、別の編成に組み込んで「復活」させる。同社のTwitter公式アカウントは6月28日、「#3000系半端車のゆくえ」というハッシュタグを付け、3000系中間車の塗装工程の動画や試運転の写真を公開した。
京阪電鉄は2017年からプレミアムカーのサービスを開始。8000系電車の中間車をプレミアムカーに改造した。2021年1月には3000系にもプレミアムカーを導入。このときは8両編成中の1両を新造のプレミアムカーに置き換える形になったため、置き換えられた従来の中間車は車庫で保管されていた。
京阪電鉄は今回、余剰となっていた3000系の中間車を改造して13000系の編成に組み込んだ。車体の塗装は3000系の青ベースから13000系の緑ベースに変更。車内は3000系の編成に組み込まれていたころの転換クロスシートのままで、前後に連結されている13000系の車両とは座席が大きく異なるのが特徴だ。
京阪電鉄はTwitterで「一見不思議なこの車両。出会えたらちょっとラッキーと思ってもらえると嬉しいです」とコメントしている。
編成の組み替えなどで余った車両を再活用したものとしては、大手私鉄では京成電鉄3600形電車の第3668編成「ターボ君」などがある。
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