北海道新幹線の立岩トンネル「ルコツ工区」掘削が完了 全体の掘削率は64%に



鉄道・運輸機構は6月19日、工事中の北海道新幹線(新函館北斗以北)について、立岩トンネルのルコツ工区(5000m)が隣接する山崎工区との境に到達し、掘削が完了したと発表した。これによりトンネル40工区のうち11工区の掘削が完了した。

部分開業している北海道新幹線(新函館北斗以南)の列車。【撮影:草町義和】

立岩トンネルは新八雲(仮称)~長万部に設けられるトンネルで全長1万7040m。立岩ほか・山崎・ルコツの3工区に分かれている。このうち立岩ほか工区の5015mは掘削が完了済みだ。ルコツ工区が山崎工区との境界に到達したのは6月17日。

ルコツ工区の山崎工区到達地点の状況。【画像:鉄道・運輸機構】
立岩トンネル・ルコツ工区の位置。【画像:鉄道・運輸機構】

北海道新幹線は新函館北斗~札幌の211.9kmが工事中。全体の約8割がトンネルになる。6月1日時点の全体の進捗率は、契約率が94%。トンネルの掘削率は64%に達した。トンネル工区は村山トンネルほか工区やニセコトンネルほか工区など10工区で掘削が完了。今回のルスツ工区を加え11工区の掘削が完了した。

トンネル外の区間(明かり区間)でも工事が本格化しつつある。新函館北斗駅近くの市渡高架橋ほか工区など4工区で高架橋や橋脚の基礎工事が進められているほか、10工区で準備中だ。

《関連記事》
北海道新幹線の国縫トンネル「貫通」掘削完了は5本に 工事費大幅増の可能性も
いち早く現地に派遣「鉄道災害調査隊」鉄道・運輸機構が創設 災害復旧の早期化図る