京成本線の江戸川駅「ハナショウブ」デザインの駅名標に 4年ぶり「まつり」にあわせ



東京都江戸川区と京成電鉄は5月30日、小岩菖蒲園で開催される「小岩菖蒲園まつり」にあわせ、京成本線・江戸川駅の駅名標のデザインを変更すると発表した。6月3~18日の期間限定。

江戸川橋梁を走る京成電鉄の列車。写真奥に江戸川駅がある。【撮影:草町義和】

駅名標は横型と縦型の2種類で、横型は縦45cm、横240cm。上りホーム2カ所と下りホーム3カ所に設置される。縦型は縦9cm、横17cmで、上りホーム9カ所と下りホーム10カ所に設置される。

いずれも小岩菖蒲園に咲く長井系のハナショウブ「長井古紫(ナガイフルムラサキ)」のイラストをあしらい、青みを帯びた紫色をした垂れ咲きの三英花がデザインされる。

ハナショウブをあしらった駅名標のデザイン。【画像:江戸川区・京成電鉄】

小岩菖蒲園は1982年、江戸川駅から徒歩5分の江戸川河川敷に開園。地元住民から寄贈されたハナショウブをもとに江戸川区が約4900平方mの菖蒲田を整備した。100種5万本のハナショウブが植えられている。

NHKで現在放送されている連続テレビ小説『らんまん』で主人公のモデルとされている植物学者の牧野富太郎が水生食虫植物「ムジナモ」 を発見した地でもあり、1990年には発見100周年の記念碑が建立された。

小岩菖蒲園まつりは1982年から開催されているが、2020~2022年はコロナ禍を受け開催されなかった。今年2023年は4年ぶりに6月3日から18日まで開催される。

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