宮崎県の新幹線調査「日豊」「新八代」に「先行整備」も 予算案に計上



宮崎県は2月9日、宮崎県内の新幹線の整備について、三つのルートを調査する考えを示した。来年度2024年度予算案に「東九州新幹線等調査事業」として3400万円を計上した。

2022年に開業した西九州新幹線。【撮影:草町義和】

東九州新幹線は従来の「日豊本線ルート」(小倉~鹿児島中央)のほか、宮崎~鹿児島中央を先行整備する「鹿児島中央先行ルート」を調査対象に。九州新幹線(鹿児島ルート)の新八代駅から宮崎まで新幹線を整備する「新八代ルート」も調査する。

これら3ルートについて、所要時間や整備費用、需要予測、費用対効果などを調査し、課題を整理する。機運醸成のためのシンポジウムも開催する考えだ。

宮崎県が調査対象とした3ルート。【画像:宮崎県】

東九州新幹線は福岡市~大分市付近~宮崎市付近~鹿児島市を結ぶ新幹線。1973年に基本計画が決定したが、経済情勢の変化や国鉄の経営悪化などの影響で事業化しておらず、詳細なルートも決まっていない。

昨年2023年、基本計画のルートから外れる新八代ルートの構想が浮上。河野俊嗣知事は同年11月の県議会で「今後の実現可能性を踏まえると(新八代ルートも)有力な選択肢の一つ」と答弁し、調査を行う考えを示していた。

日豊本線ルートと新八代ルートに加え宮崎~鹿児島中央の先行整備も調査対象としたことについて、河野知事2月9日の記者会見で「都城など県南の関係者は(宮崎~鹿児島中央の先行整備に)期待する意見もある。三つのルートについていろいろな考えがあるということを調査することで、議論を喚起することを考えている」と話した。

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