近江鉄道(滋賀県)は1月18日と2月15日の計2日、同社が運営する鉄道路線のあり方を語り合うワークショップ「近江鉄道みらいファクトリー -地域のみなさまと作る 鉄道の『みらい』-」を開催する。
会場は1月18日が八日市商工会議所(東近江市、八日市駅より徒歩約2分)、2月15日は「甲賀市まちづくり活動センター まるーむ」(水口城南駅より徒歩約3分)。このうち1月18日は定員に達したため締め切られている。
2月15日に開催される甲賀市まちづくり活動センターでのワークショップは定員25人。近江鉄道沿線5市5町(米原市・彦根市・多賀町・甲良町・豊郷町・愛荘町・東近江市・近江八幡市・日野町・甲賀市)に在住または通勤、通学している高校生以上の人が参加できる。
参加費は無料で、参加者には近江鉄道のフリー切符「1デイスマイルチケット」の引換券がプレゼントされる。参加申し込みは近江鉄道ウェブサイトの特設ページで受け付けている。締切は2月14日17時まで。
近江鉄道は鉄道事業の経営が厳しい状況。地域公共交通活性化再生法に基づく法定協議会も設置され、滋賀県や沿線市町による議論が本格化している。国土交通省が公表している統計(2016年度)によると、営業損益は会社全体で2億9132万9000円の黒字だが、鉄道事業に限ると3億1841万6000円の赤字。不動産業などで赤字を穴埋めしている状態だ。旅客輸送密度は全体で1865人。
近江鉄道はワークショップについて「当社の社員が地域のみなさまと共に近江鉄道線や地域の未来を語り合い、そこで生まれたアイデアの実現を図ってまいります」としている。