関東の大手私鉄各社は1月13日、終電の繰り上げを1月20日から実施すると発表した。新型コロナウイルス感染症の拡大による1都3県(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の緊急事態宣言の発出などを踏まえたもの。
西武鉄道の場合、池袋線・西武有楽町線・新宿線で一部の下り終電を10~20分程度(最大23分)繰り上げる。京王電鉄は京王線で10~30分程度、井の頭線で10~20分程度、それぞれ終電時刻を繰り上げる。東急電鉄は、こどもの国線を除く東急線全線で繰り上げを実施。東横線の渋谷発下り平日の場合、終電と終電前の3本が運休する。
東京メトロ(東京地下鉄)は平日のほぼ全線で終電を10~20分ほど繰り上げ、土曜・休日は一部の路線と区間でおおむね10~20分繰り上げる。相鉄(相模鉄道)は平日の上下線と土曜・休日の上り線で終電を全区間、または一部区間を運休。
いずれも現行ダイヤを基本に、終電や終電の時間帯を中心に営業列車を運休する形になる。3月に予定されている終電繰り上げや始発繰り下げを盛り込んだダイヤ改正とは内容が異なり、東京メトロ(東京地下鉄)は「ダイヤ改正の前倒しではありません」としている。