大井川鉄道が8月28日仮復旧 「かわね路」再開は後日、「トーマス号」家山往復を継続



大井川鉄道(静岡県)は8月26日、水害で一部区間が運休中の大井川本線について、8月28日の始発から全線再開すると発表した。ただしSL列車「かわね路」は引き続き運休し、「きかんしゃトーマス号」も行程を変更したまま運転を継続する。

8月28日から家山~千頭間の運転を再開する大井川本線の普通列車。【撮影:草町義和】

大井川本線は2020年7月豪雨の影響で、下泉~田野口間の線路脇にある大井川の護岸が損傷した。大井川鉄道は「鉄道による安全輸送が担保できない」とし、7月27日から同区間を含む家山~千頭間を運休。バスによる代行輸送を始めた。

このほど仮復旧工事が完了し、8月28日の始発から家山~千頭間の運転を再開することが決まった。ただし仮復旧のため、大井川の河川状況によってはバス代行運転になる可能性があるという。

また、SL列車「きかんしゃトーマス号」は10月19日まで、新金谷~家山間での往復運転を継続。同列車の運転を含むイベント「デイ・アウト・ウィズ・トーマス」の「トーマスフェア」も、引き続き新金山駅構内での開催となる。

SL列車「かわね路」は9月1日の運転再開を目指していたが、大井川鉄道は車両整備に時間がかかるとして、再開時期が決まり次第案内するとしている。

大井川の護岸が損傷した大井川本線の下泉~田野口間。【撮影:草町義和】