予讃線・予土線で「鬼」走る 全国唯一「鬼自治体」のラッピング列車、ARサービスも



「鬼」をテーマにしたラッピング列車のイメージ。【画像:JR四国・鬼北町】

JR四国と愛媛県の鬼北町(きほくちょう)は5月20日、「鬼」をテーマとしたラッピング列車を運行すると発表した。

ラッピングされる車両はキハ32形気動車1両。鬼北町による「鬼のまちづくり」のシンボルキャラクター「鬼王丸」を活かしたデザインで車体を装飾する。7月4日から約2年間、予讃線の松山~宇和島間と予土線の宇和島~窪川間を走る普通列車で運用される。

予土線では、拡張現実(AR)のアプリを活用したスマートフォン向けのサービスを実施。車内でARアプリを起動して窓のほうにスマホをかざすと、3D映像の「鬼王丸」による観光案内が表示される。また、鬼北町エリアを走行中にARアプリをQRコードにかざすと、ARの鬼王丸車掌が登場して記念撮影できる。

スマホのARアプリを活用した観光案内のイメージ。【画像:JR四国・鬼北町】

鬼北町は愛媛県南予地方の町。鬼ヶ城山(愛媛県宇和島市)の北側にあり、2005年に広見町と日吉村が合併して鬼北町となった。町内には予土線の深田駅と近永駅、出目駅がある。名称に「鬼」の文字が入る地方自治体は全国唯一という。同町は合併を機に鬼をテーマにしたまちづくりを行っている。

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