JR西日本は12月9日、来年2023年春に使用開始する大阪駅の新しい地下ホーム「大阪駅(うめきたエリア)」に乗り入れる列車の概要を発表した。おおさか東線の列車や関西空港・和歌山方面の特急列車が停車する。

おおさか東線の列車は現在、新大阪~久宝寺の区間で運行されている。2023年春からは、同線の普通列車の上下各67本が大阪駅(うめきたエリア)に乗り入れる。これにより大阪駅から南吹田・JR淡路・城北公園通・JR野江の各駅までは新大阪駅での乗り継ぎが解消され、所要時間もそれぞれ4分短縮。大阪~南吹田は8分、大阪~JR野江は16分になる。

新大阪~奈良をおおさか東線経由で結んでいる直通快速は、上下各4本が大阪駅(うめきたエリア)に乗り入れ、新たにJR淡路駅にも停車する。これにより朝夕時間帯の乗車機会が増えて便利になるという。また、車両は現在の7両編成から座席数の多い8両編成のクロスシート車に変更する。

京都方面と関西空港を結ぶ関空アクセス特急「はるか」は上下各30本が大阪駅(うめきたエリア)に停車。大阪~関西空港の所要時間は現在の関空快速で1時間7分だが、「はるか」を利用すると47分で20分の短縮になる。

京都・新大阪~和歌山方面の特急「くろしお」も上下各18本が大阪駅(うめきたエリア)に停車し、大阪~和歌山の所要時間は紀州路快速に比べ33分短縮の57分になる。また、一部の「くろしお」は西九条駅に停車しているが、大阪駅の地下ホーム使用開始に伴い通過に変更される。

大阪駅(うめきたエリア)は、梅田貨物駅跡の再開発エリア「うめきた2期」に設けられる地下駅。吹田貨物ターミナル~西九条を結ぶ東海道本線貨物支線(梅田貨物線)のルートを変更し、うめきた2期エリア内の大阪駅北側に島式2面4線のホームが設けられる。旧仮称は「北梅田駅」で「うめきた新駅」などとも呼ばれているが、現在の大阪駅とは改札内の連絡通路でつながるため、営業上は現在の大阪駅と同一駅として扱われる。
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