仙山線の作並駅「有人化」郵便局と一体運営で切符販売を再開



JR仙山線の作並駅(仙台市)に郵便局が併設され、1月24日から郵便局の窓口業務と駅窓口業務の一体的な運営が始まる。

郵便・駅業務の一体運営開始後の作並駅のイメージ。【画像:日本郵便・JR東日本】

現在の作並駅は駅員がいない無人駅。駅舎内に作並簡易郵便局を設置して郵便局窓口業務の取り扱いを始める。同時にJRの切符類を販売する駅窓口業務も再開し、実質有人化される。

窓口業務は年末年始(12月31日~翌年1月3日)を除く平日に限り実施。郵便局窓口の営業時間は郵便・物販が9~17時で、貯金・保険は9~16時になる。駅窓口業務は9~16時。

日本郵便とJR東日本が2018年に締結した地域・社会活性化協定の一環。両社は「互いに連携協力することにより、一層の地域・社会の活性化に貢献していきます」としている。

作並駅は山間部にあり利用者は少ない。近年の1日平均乗車人員はコロナ禍前でも100人台で推移していた。切符の販売業務を仙台観光国際協会に委託していたが、昨年2023年3月に簡易委託が終了して完全な無人駅になっていた。駅からほど近い作並郵便局も昨年2023年6月30日限りで廃止されており、作並駅に併設される簡易郵便局が事実上の代替になる。

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