貨物線に直通「秋田港クルーズ列車」今年はGV-E400系 2023年度の運行計画



JR東日本の秋田支社は3月31日、クルーズ船の客のみ利用できる「秋田港クルーズ列車」の2023年度の運行計画を発表した。貨物線に乗り入れ、秋田港駅と秋田駅を結ぶ。

2023年度の「秋田港クルーズ列車」で使われるGV-E400系。【画像:sawatti/写真AC】

運行日は4月24・26日、5月10・19日、7月12日、8月1・4・6・28日、9月6日、10月20・29日の予定。車両はこれまでキハ40系気動車やキハ40系改造車の「クルージングトレイン」などだったが、今回は新型電気式気動車のGV-E400系が使われる。4月24・26日の運行計画は次の通り。

●4月24日
秋田港8時59分頃発→秋田9時16分頃着
秋田港10時25分頃発→秋田10時42分頃着
秋田港11時46分頃発→秋田12時03分頃着
秋田14時21分頃発→秋田港14時35分頃着
秋田15時34分頃発→秋田港15時52分頃着

●4月26日
秋田港10時25分頃発→秋田10時42分頃着
秋田港11時46分頃発→秋田12時03分頃着
秋田14時21分頃発→秋田港14時35分頃着
秋田15時34分頃発→秋田港15時52分頃着

運賃は片道200円で現金払いのみ。秋田港に寄港するクルーズ船の客のみ利用できる。クルーズ船が発着するターミナルから秋田港駅までは徒歩約15分。このほか、列車の運行時刻にあわせ、クルーズターミナル~秋田港駅~ポートタワーセリオンを結ぶ定員制の無料アクセスバスも運行される予定だ。

秋田~秋田港のルート。土崎~秋田港は貨物支線(赤)を走る。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】
秋田港駅に整備された旅客用の駅舎。【画像:時の記録者Photo/写真AC】
秋田港駅で発車を待つキハ40系の「秋田港クルーズ列車」(2017年)。【撮影:草町義和】

「秋田港クルーズ列車」はクルーズ船の客が秋田の中心市街地にアクセスしやすいよう企画され、2017年に運行開始。秋田~土崎は奥羽本線、土崎~秋田港は奥羽本線の貨物支線に直通する。貨物支線はJR貨物が線路施設を保有しているため、JR東日本は同社から線路を借りて列車を運行する形になる。

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