特急くろしお「60周年」スーパーくろしお風のラッピング列車を運行



JR西日本は5月16日、「特急くろしお60周年記念ラッピング列車」を運行すると発表した。かつての「スーパーくろしお」をイメージしたデザインで車体を装飾。60周年限定デザインのヘッドマークを掲出する。

60周年記念の「くろしお」ラッピング列車のイメージ。【画像:JR西日本】

ラッピング列車になるのは、「くろしお」で運用している287系電車の6両1編成。1号車と6号車にラッピングを施す。運行区間は新大阪~新宮。7月5日から来年2026年2月28日ごろまで運行する。

ラッピング列車の側面イメージ。【画像:JR西日本】

「くろしお」は60年前の1965年3月1日に運行開始。当初はキハ80系特急型気動車を使用し、天王寺駅から阪和線・紀勢本線・関西本線を経由して名古屋駅まで運行されていた。

名古屋駅で行われた「くろしお」出発式(1965年3月1日)。【出典:『車輌工学』1965年4月号、車輌工学社】

1978年の紀勢本線・和歌山~新宮の電化完成に伴い、天王寺~新宮の「くろしお」と新宮~名古屋の「南紀」に分割。「くろしお」は振り子式の381系特急型電車が導入された。1989年には先頭車を前面展望タイプに改造した「スーパーくろしお」が運行を開始している。

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