近鉄橿原線「医大新駅」2031年頃の開業目指す 新外来棟の完成と同時、奈良県方針



奈良県は2月14日、近鉄橿原線・八木西口~畝傍御陵前に設ける「医大新駅」(橿原市)の構想について、2031年頃の開業を目指す考えを明らかにした。

近鉄橿原線の線路の近くにある奈良県立医大。【画像:KishujiRapid/wikimedia.org/CC BY-SA 4.0】

新駅予定地の近くには奈良県立医科大学とその付属病院がある。現在は大学のキャンパスを農業研究開発センター跡地に移転する工事が行われており、移転後に付属病院の施設として新しい外来棟を整備することが検討されている。奈良県の2023年度予算案では、県立医大の移転や医大病院施設・新外来棟の整備費など132億3460万円を計上した。

新駅(赤)と奈良県立医大付属病院(紫)、新キャンパス(緑)の位置。【画像:国土地理院地形図、加工:鉄道プレスネット】

新キャンパスは2021年度から工事が始まっており、2025年度中に移転・開学の予定。新外来棟は2023~2024年度に整備基本計画を策定し、2031年頃の完成を目指す。奈良県は新外来棟の完成と同時に医大新駅の設置・使用開始を目指す方針だ。

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