近鉄奈良駅に副駅名「奈良公園前」設定 駅名標にシカのイラスト、12月から



近鉄は11月25日、近鉄奈良駅に副駅名「奈良公園前」を設定すると発表した。設定日は12月3日。ホーム・コンコースの駅名標にはシカのイラストをあしらい、奈良公園のイメージが伝わりやすいようにするという。

副駅名「奈良公園前」の表記とシカのイラストを加えた近鉄奈良駅の駅名標のイメージ。【画像:近鉄】

奈良公園は興福寺や東大寺、春日大社など歴史の長い寺社に取り囲まれた都市公園。東西約4km、南北約2kmの広さがあり、野生のシカが生息していることで知られる。

近鉄奈良駅から公園エリアのおもな寺社までの所要時間(徒歩)は興福寺が5分、東大寺が20分、春日大社が30分。近鉄は近鉄奈良駅が奈良公園の徒歩圏内にあり、同公園を訪れるのに便利な駅であることを広く知ってもらいたいとして副駅名を設定するとしている。

近鉄奈良駅は1914年に開業。当初は地上に駅を設けて同駅付近は道路上にレールを敷いていたが、1969年に現在の地下駅に移行した。2021年11月(平日)の交通調査によると、1日の乗降人員は4万2810人。コロナ禍前の2018年11月に実施された調査(5万5330人)に比べ1万以上減っている。

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