国土交通省の九州運輸局長は9月7日、熊本電鉄が申請していた旅客運賃上限変更を認可した。これを受けて同社は10月1日に運賃を値上げする。平均値上率は13.2％。
普通旅客運賃は初乗り（2kmまで）が現行の160円から20円値上げの180円に。それ以外の距離帯は最大で60円値上げする。定期旅客運賃は5km超～6kmまでの場合、通勤1カ月で1800円値上げの1万1880円に。通学1カ月は1500円値上げの9900円になる。
熊本電鉄は2017年と2019年に発生した脱線事故を受けて実施した施設改修で設備投資の負担が増加。これに加えてコロナ禍の影響もあり、収支が悪化している。2024～2026年度の鉄道部門の収支（推定）は、現行運賃のままなら4億9133万5000円の赤字だが、運賃を値上げした場合は赤字額が3億5198万6000円に縮小される見通しだ。
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