青梅線2駅「新ホーム」来年3月から 12両化に対応、青梅駅は乗り換えしやすい構造に



JR東日本の八王子支社などは12月16日、青梅線の河辺駅と青梅駅(いずれも東京都青梅市)で建設中の新しいホームについて、ダイヤ改正が実施される来年2023年3月18日の始発から使用開始すると発表した。

青梅駅で発車を待つ青梅線の列車。【画像:りっくん_/写真AC】

河辺駅は現在の島式ホームの南側に単式ホーム1面を新設して2面3線になる。幅は最大で5.6mを確保。階段は2カ所でエレベーターも1基設ける。階段の外壁面や鉄骨の一部、エレベーター外壁は青梅市の伝統的な織物「青梅縞」の藍色をもとにした「Ome Blue(青梅ブルー)」で塗装する。

現在のホームの番線表示は南側から1・2番線。新設ホームは1番線よりも南側になるため北側から1~3番線と振り直し、新設ホームは3番線になる。現在の島式ホームの番線表示は新設ホームの使用開始に先立ち1月29日の始発から変更。現在の1番線(青梅・奥多摩方面)は「2番線」、現在の2番線(立川・東京方面)は「1番線」に変わる。

八王子支社などによると、河辺始発の上り列車(立川・東京方面)を新設ホームからの発車とすることで乗車位置が分かりやすくなり、スムーズな乗降が可能になるという。

新ホームを含む河辺駅の概要。【画像:JR東日本】

青梅駅の新設ホームは島式1面2線で現在の島式ホームの北側に設置。幅は最大で4.4mを確保し、エレベーター1基と階段1カ所を設ける。現在進めている青梅駅リニューアルにあわせて「アドベンチャー」エリアとし、「東京アドベンチャーライン」オリジナルデザインのベンチ・案内サインを整備する。

青梅駅はこれにより島式ホーム2面3線に増強。従来のホームはこれまで通り1・2番線で新設ホームは3・4番線になる。1・4番線はおもに青梅駅と立川・東京方面を結ぶ列車が発着し、2・3番線はおもに青梅駅と御嶽・奥多摩方面を結ぶ列車が発着する。

2・3番線は実際は二つのホームが1線を挟み込む形になるため、立川・東京方面の列車が1番線と4番線のどちらに停車してもホーム上で2・3番線に停車する御嶽・奥多摩方面の列車と乗り換えできる構造になる。八王子支社などはホームの増設で列車の運行がよりスムーズになり、安定した列車運行を行えるとしている。

新ホームを含む青梅駅の概要。【画像:JR東日本】

青梅線に乗り入れている中央線快速は現在10両編成だが、グリーン車2両を増結して12両編成化することが計画されており、早ければ2024年度にもグリーン車のサービスが始まる見込み。新設ホームの長さは河辺・青梅の両駅とも251mで12両編成の列車に対応する。

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