京都鉄道博物館のEF200+シキ800特別展示「最後の出線シーン」も公開



京都鉄道博物館は電気機関車EF200形と大物車シキ800形の展示イベントについて、最終日に「最後の出線シーン」を公開する。

3月までに引退したEF200形。【画像:JR貨物・日本通運・京都鉄道博物館】

EF200形は1990年に試作機が完成し、1992年から1993年にかけて量産車が製造されたJR貨物の直流電気機関車。デビュー当時の電気機関車としては初めてVVVFインバーター制御と三相かご形誘導電動機を搭載し、出力は従来型の直流電気機関車に比べ約1.5~2.4倍の6000kWを誇った。老朽化のため今年3月までに全車が通常の営業運用から離脱した。

シキ800形は日本通運が所有している「大物車」と呼ばれる貨車で、1973年にデビュー。発電所や変電所に設置される大型の変圧器の輸送に対応している。今年11月上旬に行われた変圧器の輸送を最後に運用を終了した。

大物車のシキ800形。 【画像:JR貨物・日本通運・京都鉄道博物館】

京都鉄道博物館の本館1階には、実物の車両を展示するための線路が引き込まれたスペースがあり、このスペースでEF200形1両とシキ800形1両を11月16日から24日まで展示する予定。最終日の24日は「お別れセレモニー」を15時から行い、最後にこのスペースから館外に出て行く「出線シーン」を一般に公開する。

デビューした頃のEF200形量産車(EF200-1)。【撮影:草町義和】

京都鉄道博物館などは「EF200形式直流電気機関車、シキ800形式貨車とも間近で見ることができる最後のチャンス」としている。