多摩モノレール「箱根ケ崎延伸」ルート・駅位置が判明 東京都が都市計画手続きに着手



東京都は多摩モノレールの北部延伸構想と関連する都市計画道路を盛り込んだ都市計画素案を作成し、延伸区間のルートと駅の位置などを明らかにした。東京都と多摩モノレールを運営する多摩都市モノレールは10月18日から延伸区間の各地で都市計画素案の説明会を開く。

多摩モノレールの上北台駅(右上)。手前に見える自転車置き場を通って新青梅街道に抜け、箱根ケ崎駅まで延伸する。【撮影:草町義和】

延伸区間は上北台駅(東大和市)からJR八高線の箱根ケ崎駅(瑞穂町)付近まで約7km。上北台駅から西に向きを変えて新青梅街道を通り、八高線との交差の手前で北に向きを変えて箱根ケ崎駅の東側に至る。

駅は「No.1駅」~「No.7駅」の7駅(いずれも仮称)を新設。「No.1駅」は東大和市と武蔵村山市の市境付近に設置され、「No.2駅」~「No.5駅」は武蔵村山市内に設ける。このうち武蔵村山市役所に最も近いのは「No.3駅」。「No.6駅」と「No.7駅」は瑞穂町内で、終点の「No.7駅」は箱根ケ崎駅の東側に設置する。

北部延伸構想のルートと駅の位置。【画像:東京都・多摩都市モノレール】

都市計画素案の説明会は10月18日から25日にかけ沿線の市町で実施される。日時と会場、定員は次の通り。開催方法などは10月14日までに東京都の都市整備局ウェブサイトで案内される。

●10月18・19日
時刻:18時30分~20時(開場:17時45分)
場所:武蔵村山市民会館 大ホール
定員:360人

●10月21・24日
時刻:18時30分~20時00分(開場:18時)
場所:瑞穂中央体育館
定員:190人

●10月22日
時刻:14時~15時30分(開場:13時15分)
場所:武蔵村山市民会館 大ホール
定員:360人

●10月25日
時刻:19時~20時30分(開場:18時30分)
場所:東大和市立第五中学校 体育館
定員:120人

多摩モノレールの北部延伸ルートは2016年、国土交通大臣の交通政策審議会が答申した『東京圏における今後の都市鉄道のあり方について』(交政審198号答申)で、「事業化に向けて関係地方公共団体・鉄道事業者等において具体的な調整を進めるべき」区間と位置づけられた。事業費は約800億円の見込み。

東京都は2020年1月に同区間の事業着手を決定し、これまで基本設計などを進めてきた。小池百合子知事は今年2022年9月20日、東京都議会第3回定例会の開会に際しての所信表明で、10月から都市計画などの手続きを始めて沿線住民向けの説明会を開催すると表明していた。

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