群馬県安中市は9月27日、同市の都市計画マスタープランを全面的に見直すと発表した。JR信越本線の新駅構想などを位置付ける方向で検討し、新しいマスタープランを策定する。
安中市によると、現在のマスタープランは2015年に策定。目標年次は策定から20年後の2035年とされている。しかし西毛広域幹線道路の全線事業化や信越本線の新駅構想など策定以来の情勢の変化に対応するため、全面的に見直すことにしたという。
今後は学識経験者などで構成される策定委員会を設置するとともに、市役所内の関係部署などによる検討部会を設置。市民アンケートや地区別住民のヒアリングなどを踏まえて素案の作成する。2025年度中の新マスタープラン策定を目指す。
新駅の構想は現在の岩井均市長が今年2022年4月の市長選で「JR信越線沿線の活性化」を公約の一つとして掲げ、その具体策として「西毛広域幹線道路との交差部周辺に新たなまちづくり」「安中駅・磯部駅間に安中新駅設置」「駅周辺に住宅団地」を挙げていた。
安中~磯部の駅間距離は7.0km。西毛広域幹線道路は安中駅から磯部方面へ約2.5kmの地点で信越本線と交差することが計画されており、この交差付近に新駅を設置することが考えられる。
信越本線の群馬県内区間ではこのほか、高崎市が北高崎~群馬八幡で新駅の整備を構想している。
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