宇都宮ライトレール運賃「150~400円」申請 競合バスの半額以下の区間も



宇都宮ライトレールは7月7日、宇都宮芳賀ライトレール線(芳賀・宇都宮LRT)の旅客運賃の上限額を国土交通省の関東運輸局長に申請した。認可された場合、8月26日の開業日から適用される。

2023年8月の開業に向け試運転が続く芳賀・宇都宮LRT。【画像:yorukuraimu/写真AC】

普通旅客運賃は対キロ区間制。上限額は初乗り(3kmまで)が150円、3km超~5kmまでが200円、5km超~7kmまでが250円、7km超~10kmまでが300円、10km超~13kmまでが350円、13km超~15kmまでが400円になる。

各区間の普通旅客運賃(上段:営業キロ、下段:金額)。【画像:宇都宮ライトレール】

運賃割引は定期割引と小児割引を設定。定期割引運賃は普通旅客運賃が150円の区間で通勤1カ月が5670円。通学1カ月では4770円になる。普通旅客運賃が400円の区間では、通勤1カ月が1万5120円で、通学1カ月は1万2720円。

小児割引は6歳以上~12歳未満について半額運賃(10円未満切り上げ)を設定。1歳未満の乳児と6歳未満の幼児は、普通旅客運賃を支払う6歳以上の旅客一人につき二人まで運賃無料とする。宇都宮ライトレールはこれ以外の割引について、後日案内する考えだ。

普通旅客運賃で競合するバス路線と比べた場合、関東自動車の宇都宮駅東口~ベルモール入口が170円なのに対し、芳賀・宇都宮LRTの宇都宮駅東口~宇都宮大学陽東キャンパス2.8kmは150円で、バスより20円安い。

JRバス関東の芳賀バスターミナル。【撮影:草町義和】

一方、芳賀・宇都宮LRTの宇都宮駅東口~芳賀町工業団地管理センター前12.9kmは350円。同じ区間に相当するJRバス関東のJR宇都宮駅~芳賀バスターミナルは800円で、芳賀・宇都宮LRTならバスの半額以下になる。

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