京成電鉄は9月15日、鉄道駅バリアフリー料金制度に基づく料金設定と整備・徴収計画を国土交通省の関東運輸局長に届け出た。来年2024年春から一部の路線を除き運賃にバリアフリー料金を加算し、実質値上げする。
バリアフリー料金の加算対象は京成本線・押上線・金町線・千葉線・千原線・東成田線。加算額はICカード・切符ともに10円で、子供運賃は加算後の大人運賃の半額になる。通勤定期は1カ月600円、3カ月1710円、6カ月3240円を加算する。
成田空港線(成田スカイアクセス線)はバリアフリー料金の加算対象外で、運賃は実質据え置き。加算対象の路線でも通学定期は加算しない。
整備・徴収計画によると、計画期間は2024年3月~2036年3月でバリアフリー設備の整備費は総額348億7500万円。このうち229億6800万円はバリアフリー料金の収入を充てる。
京成電鉄は2035年度までに合計14駅の40番線にホームドアを整備し、2035年度末時点での総整備数は17駅52番線を目指す。また、エレベーターやスロープなどによる駅の段差解消やバリアフリートイレの整備推進、ホームと車両床面の段差・隙間縮小にも取り組む。
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