東武野田線の清水公園駅「再び島式化」線路切替工事で七光台~野田市が運休



東武鉄道は野田線(東武アーバンパークライン)の清水公園駅付近(千葉県野田市)で線路切替工事を実施する。これに伴い10月28日の深夜、同駅を含む七光台~野田市を運休。清水公園駅は切替後、現在の相対式ホーム2面2線から島式ホーム1面2線の配線に変わる。

清水公園駅の構内。【撮影:鉄道プレスネット】

七光台~野田市は10月28日の23時30分ごろから終列車まで運休。七光台駅と野田市駅で折り返し運転を行う。運休区間の最終列車は、下りが大宮22時40分発→春日部23時03分発→七光台23時16分発→野田市23時23分着→柏23時43分着。上りは柏22時50分発→野田市23時10分発→七光台23時16分着→春日部23時31分着→大宮23時54分着になる。

2023年10月28日深夜の運休区間。【画像:東武鉄道】

代行バスは23時33分ごろから10月29日1時11分ごろまで、七光台~野田市を11~17分間隔で運行。途中、清水公園駅と愛宕駅に停車する「各駅バス」と、ノンストップの「直通バス」が運行される。所要時間は各駅バスが合計約18分、直通バスが約15分だが、道路状況により相当な時間がかかる場合があるという。最終列車との接続は行わない。

代行バスの運行計画。【画像:東武鉄道】

この切替工事は清水公園~梅郷の約2.9kmを高架化する連続立体交差事業(連立事業)によるもの。2021年3月に高架化されて踏切が解消され、野田市駅は島式ホーム1面2線で暫定的に整備された。同駅は現在、島式ホームをもう1面整備して2面4線とし、保守車両用の留置線を設ける工事が進められている。

清水公園駅は高架化の区間からは外れているが、すぐそばに地上から高架に移るアプローチがあり、高架化工事にあわせてホームの改修や線路の切替が順次行われている。

切替工事前と切替工事後の清水公園駅。【画像:東武鉄道】

従来は単式ホームと島式ホームを組み合わせた2面3線だったが、2015年の改修で単式ホームの使用を停止して島式ホーム1面2線に。2021年3月には島式ホームの2線のうち1線の使用を停止して単式ホームの使用を再開し、実質的には相対式ホーム2面2線に変わった。今回の切替工事後は再び島式ホーム1面2線に戻り、単式ホームは廃止される。

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