西九州新幹線「安全走行を確認」施設は機構からJRへ、きょうから訓練運転



鉄道・運輸機構は西九州新幹線・武雄温泉~長崎の施設について、一部をJR九州に引き継いだ。今後はJR九州による訓練運転が実施され、9月23日の開業に向けた準備が本格化する。

複数の編成による試験の状況(6月13日)。【画像:鉄道・運輸機構】

鉄道・運輸機構は5月10日から6月16日までの計15日、N700S「かもめ」による走行試験を実施。30~260km/hの速度で走り、土木構造物・軌道・電車線・信号設備の機能確認を実施した。

車両走行試験の説明会(5月9日)。【画像:鉄道・運輸機構】

その結果、鉄道・運輸機構は「安全走行に問題がないことが確認できた」とし、きょう6月20日0時付けで「仮引き継ぎ」を実施。新幹線施設のうち訓練運転に必要な部分の管理をJR九州に引き継いだ。これを受けJR九州も同日付で西九州新幹線の現業機関を設置し、営業運転に向けた運転士の訓練運転を始める。

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