西武新宿線・鷺ノ宮駅「交通結節改善」検討業務を入札 連続立体化の準備区間



東京都中野区はこのほど、西武鉄道新宿線・鷺ノ宮駅の「交通結節機能改善検討業務委託」の希望制指名競争入札を公告した。

西武新宿線で実施中の連立事業区間(赤)と連立事業の準備区間(青)。【作成:鉄道プレスネット編集部/国土地理院の地図を加工】

委託するのは約800mの設計業務。鉄道の線形と駅施設について5ケースを検討するほか、高架橋に係る日影区域図を6ケース作成。事業費については4ケースを算定する。希望申請は8月20日まで受け付ける。開札は9月8日、履行期間は契約確定日の翌日から2021年3月19日まで。

西武新宿線では現在、中井~野方間(中野区内の約2.4km)と東村山駅付近(東村山市内の約2.3km)で、線路を連続的に立体化して踏切を解消する連続立体交差事業(連立事業)の工事が進行中。事業期限は中井~野方間の地下化が2026年度末、東村山駅付近の高架化は2024年度末の予定となっている。

このほか、鷺ノ宮駅を含む野方~井荻間(中野・杉並区内の約3.1km)と、井荻~西武柳沢間(杉並区・西東京市内の約5.1km)も2016年3月、東京都の社会資本総合整備計画で着工準備区間に位置づけられた。井荻~西武柳沢間は高架式を採用する方向で固まっているが、野方~井荻間の構造方式は検討中だ。