オランダ「新型インターシティ」年末までにデビュー アルストム「コラディア」採用



オランダ鉄道(NS)とアルストムは7月2日、ロッテルダム中央駅で都市間列車(インターシティ)向けの次世代新型車両「ICNG」を公開したと発表した。今年2022年末までにデビューする予定。

ロッテルダム中央駅で公開された「ICNG」。【画像:アルストム】

アルストムの標準規格車両「コラディア」シリーズを採用した。最高速度は200km/h。車内は読書や休憩、車椅子・自転車のための多目的スペースを広く取ったほか、バリアフリートイレを設置した。Wi-Fiサービスや携帯電話・ノートパソコン向けの充電設備、LED読書灯も提供する。

5両編成を組む「ICNG」の外観。【画像:アルストム】
「ICNG」の車内。【画像:アルストム】

79編成が導入される計画で、最初の車両は2022年末までにデビューする予定。オランダの全国ネットワークで運行される。NSはこのほか、ベルギーへの乗り入れに対応した20編成のICNGも追加発注している。

「ICNG」は当初、2020年12月に営業運転を開始する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大やウクライナ情勢などの影響を受け計画が遅れていた。

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