パリ~ベルリン「7時間」独仏の首都結ぶ国際高速列車、来年末にも運行へ



フランス国鉄(SNCF)とドイツ鉄道(DB)は、フランスの首都パリとドイツの首都ベルリンを結ぶ国際高速列車を、早ければ来年2023年末から運行する。ドイツ通信社(DPA)などが報じた。

パリ~フランクフルト間を結ぶTGV国際高速列車。【画像:Erich Westendarp/Pixabay】

SNCFとDBはフランスとドイツを結ぶ高速列車の運行開始15周年にあわせ、5月24日にフランスのストラスブールで記念式典を開催。2023年末か2024年初頭、パリ~ベルリン間を結ぶ高速列車の運行を開始する予定と発表した。パリ~シュトゥットガルト・フランクフルト間を結ぶTGV(フランス高速列車)・ICE(ドイツ高速列車)の運行区間を拡大する形になる。

パリ~ケルン間を結ぶ国際高速列車「タリス」。【撮影:草町義和】

パリ~ベルリン間はストラスブール・フランクフルト経由で1000kmを超え、所要時間は約7時間。欧州では近年、移動時間が長くても鉄道を選択する人が増えており、SNCFとDBは利用者を確保できると判断したとみられる。DPAの報道によると、パリ~フランクフルト間の旅行者の半数が飛行機ではなく鉄道を利用したという。

フランス~ドイツ間の高速列車は2007年に運行開始。現在はパリ~フランクフルト間を結ぶTGV・ICEやパリ~ケルン間を結ぶ「タリス」などが運行されている。

※追記(2022年5月29日19時06分):本文を加筆し写真を追加しました。

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