東武野田線「液体トラブル」停止位置のズレで洗浄機の水が侵入か



6月24日朝に東武野田線(東武アーバンパークライン)の列車内で見つかった液体は、車両基地に設置されている洗浄装置の水だった可能性が高まった。事件性はないとみられる。

東武野田線の8000系。【撮影:草町義和】

このトラブルは6月24日の6時19分頃、柏5時58分発の大宮行き普通列車で発生。この列車の客が「車内に液体らしいものが飛散している」と梅郷駅の駅員に申告した。このため東武鉄道は野田市駅で乗客を降ろし、七光台~運河の上下線で運転を見合わせた。警察・消防の安全確認が終了し、7時35分から順次運転を再開した。

東武鉄道が7月1日、警察見解を踏まえて発表したところによると、列車が南栗橋車両管区七光台支所(千葉県野田市)を出庫する際、所定の停止位置の手前で停止。このため車両の一部が動作中の洗浄機内にとどまった状態になり、車両のドアの下部から洗浄水が車内に浸入した可能性が考えられるという。東武鉄道は対策として所定位置での停車を徹底するとしている。

七光台支所は野田線・七光台駅の北側(大宮寄り)にある車両基地。車両は8000系の6両編成だった。当日は七光台支所を出て七光台5時23分発の柏行きとして運行し、柏駅で折り返して5時58分発の大宮行きになったとみられる。

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