「阪急観光バス+大阪空港交通」7月スタート 阪急バスの高速路線も継承



阪急バスの子会社で高速バス・貸切バス事業の阪急観光バスと関西圏のリムジンバスを運行している大阪空港交通が7月1日に合併する。同時に阪急バスの高速バスを合併会社が引き継ぐ。6月29日、国土交通大臣が高速バスの合併会社への移管を認可した。

合併後の阪急観光バスのロゴマーク。【画像:阪急阪神ホールディングス】

存続会社は大阪空港交通だが合併と同時に社名を阪急観光バスに変更する。資本金は9600万円で阪急バスが100%出資する。7月1日時点の想定によると従業員数は450人で車両数は203両。

合併会社は現在の阪急観光バスと大阪空港交通が運行している高速バス・リムジンバスのほか、阪急バスが運行している高速バス全13路線を引き継ぐ。合併に伴うサービスやバス運行の変更はなく、現在各社が発売している乗車券や回数券なども引き続き利用できる。

新しい阪急観光バスのコーポレートマークは「H」と「K」を組み合わせたもので、現在の阪急観光バスの車体カラーで阪急ブランドを表現。「K」は羽ばたく翼と道路をデザインしたといい、空港リムジン・貸切事業・高速路線バスの3事業が「颯爽と走り出す様子」を表現したという。

関係各社は合併により経営資源を一元化して競争力を強化。高速路線の移管で空港・高速・貸切旅客輸送の一体的な運用を図り、利便性やサービスの向上を図るとしている。

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