熊本市電「新型車両」30m以下・100人以上の超低床・多両編成 基本仕様を公告



熊本市交通局は5月16日、熊本市電に導入する新型車両について、設計業務の公募型プロポーザルを公告した。

熊本市電への導入が考えられている超低床・多両編成車両のイメージ(写真はドイツ・ベルリンの路面電車)。【撮影:草町義和】

業務名は「多両編成車両設計業務委託」。交通局が定めた基本仕様などに基づき車両を設計し、仕様書や図面の作成、概算費用の算出などを行う。履行期間は契約締結日から2023年3月31日まで。規模額は2970万円。

基本仕様によると、車両の寸法は長さ30m以下・幅2.35~2.4m・高さ(パンタ折りたたみ時)3.94m以下。乗車口高さは軌道面より400mm以下とし、バリアフリー関連の法令や基準に適合した「超低床形車両」にすることを求めている。定員は100人以上で、座席定員は「極力多く設定すること」としている。

新型車両の基本仕様。【画像:熊本市交通局】

交通局は経営・サービス改善策の一環として、バリアフリーに対応した超低床で輸送力の高い多両編成車両を2024年度から2028年度にかけ10編成を順次導入することを目指している。

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