北海道新幹線「札樽トンネル」小樽と札幌にまたがる工区で掘削開始



鉄道・運輸機構は4月28日、北海道新幹線・新函館北斗~札幌間(2031年春開業予定)の「札樽トンネル(星置)工区」でトンネル掘削工事を開始した。

掘削工事開始前の星置工区。【画像:鉄道・運輸機構】

星置工区は小樽市から札幌市手稲区にまたがる部分で延長4400m。「NATM(ナトム)」工法で建設し、地上から新幹線の列車が通るトンネル(本坑)に接続する斜坑(570m)も整備される。これまで準備工事が進められていたが、4月28日から掘削工事が始まった。工事の契約期間は2027年5月25日まで。

星置工区の位置(赤)。【画像:鉄道・運輸機構】

札樽トンネルは新小樽(仮称)~札幌間に設けられるトンネルの一つで全長2万6230m。工区は新小樽寄りから石倉・銭函・星置・富丘・札幌・桑園の6工区に分かれている。現在は石倉工区と札幌工区で本坑の掘削工事が進めているほか、富丘工区で斜坑の掘削工事中。4月22日に桑園工区で本格的な工事が始まった。

星置工区の掘削工事が始まったことにより、札樽トンネルで本格的な工事に着手していないのは銭函工区だけになった。

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