豊肥本線の特急「あそぼーい!」家庭廃油で走る 熊本駅に廃油の回収施設を設置



JR九州の熊本支社は7月1日、大豆やヒマワリなどに由来する家庭用廃油の回収施設を、期間限定で熊本駅に設置すると発表した。豊肥本線を走る特急「あそぼーい!」の燃料として活用する。

臨時観光特急の「あそぼーい!」。【画像:Nacho0927/写真AC】

回収期間は7月1日から31日まで。熊本駅コンコース内のみどりの窓口前に回収施設を設置し、家庭から出た不要な廃油をペットボトルなどふた付き容器に入れてもらい、回収施設まで持参してもらう。

回収した廃油はバイオディーゼルと混合。豊肥本線の臨時観光特急「あそぼーい!」で1カ月程度、燃料として使用する予定だ。

「あそぼーい!」は2011年、豊肥本線の熊本~宮地間で運転を開始。2016年の熊本地震で豊肥本線の肥後大津~阿蘇間が長期運休となったことから「あそぼーい!」も運休し、「あそぼーい!」専用車両は他の線区の臨時列車や貸切列車で使われていた。

今年2020年8月8日の豊肥本線の全線再開に伴い、「あそぼーい!」は運転区間を熊本~別府間に拡大して再開する予定だ。