阪急淡路駅付近の高架化、用地取得「残り1%」に 工事進捗は半分超える



阪急電鉄の淡路駅付近を高架化する連続立体交差事業(連立事業)について、大阪市は5月9日までに事業の進捗状況を明らかにした。

阪急淡路駅付近で進む高架化の工事(写真は2017年)。【撮影:草町義和】

この事業で必要な用地は約1万4000平方m。2007年から用地取得に着手した。今年2023年4月1日時点の用地の取得率は面積ベースで99%。残り1%となった。大阪市は早期の用地取得完了に向け取り組むとしている。

工事は事業区間の約7.1kmを8工区に分け、2008年から順次着手。2023年4月1日時点の進捗率は工事費ベースで57%になり、半分を超えた。大阪市は2028年度の高架切替と2031年度の事業完了に向け工事を鋭意進めるとしている。

阪急淡路駅付近の平面図。【画像:大阪市・阪急電鉄】

淡路駅付近の連立事業は、同駅を中心に京都線・千里線の線路を高架化するもの。17カ所の踏切を解消し、崇禅寺・淡路・柴島・下新庄の各駅が高架駅に変わる。

1991年度に国庫補助事業として採択。2004年度の都市計画決定を経て2007年度に事業認可を受けた。用地買収の難航や安全対策の追加などで工事は大幅に遅れている。

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