京王電鉄「初代5000系」走る地方私鉄がコラボ切符 一畑・岳南・富士・わ・銚子



京王電鉄から5000系電車(初代)を譲り受けて運転している地方私鉄の5社は3月15日から、「京王初代5000系コラボ乗車券」を共同で発売する。

「京王初代5000系コラボ乗車券」のイメージ。【画像:一畑電車】

発売するのは、一畑電車(島根県)・岳南電車(静岡県)・富士急行(山梨県)・わたらせ渓谷鐵道(群馬・栃木県)・銚子電気鉄道(銚子電鉄、千葉県)。5社の硬券9枚と台紙をセットにして販売する。譲渡元の京王電鉄と、5社と同様に5000系を譲り受けた高松琴平電気鉄道(ことでん、香川県)、伊予鉄道(愛媛県)は写真提供の形で協力している。

発売額は1セット1800円。5社の切符売場やネットショップで販売される。

5000系は1963年から1969年にかけて155両が製造された京王帝都電鉄(現在の京王電鉄)の電車。架線電圧の昇圧化(600V→1500V)に伴う輸送力増強用として開発された。運転室の窓に大型のパノラミックウインドウを採用したことや、クリーム色をベースに赤い細帯を巻いたデザインが特徴的だった。

老朽化のため1996年に京王線からは引退。一部の車両は地方私鉄に譲渡され、いまも運転されている。

もと京王初代5000系の富士急行1200形。【撮影:草町義和】
もと京王初代5000系の銚子電鉄3000形。【撮影:草町義和】