独メーカー製造「世界一重い4軸機関車」日本へ 北九州の専用鉄道に導入か



ドイツのメーカー「Schalke Locomotives GmbH(シャルケ・ロコモティブズ)」はこのほど、日本向けに製造した機関車の試運転が完了し、出荷準備が始まったことを明らかにした。北九州市内にある日本製鉄の専用鉄道「くろがね線」(北九州市)に導入されるとみられる。

シャルケ・ロコモティブズが公表した「世界一重い4軸機関車」の写真。くろがね線の85ED-1形に似ている。【画像:Schalke Locomotives GmbH】

シャルケ・ロコモティブズがSNS「Linkedin」で明らかにしたところによると、車軸は4軸で重さは140t。4軸の機関車としては世界で最も重いという。公表された機関車の写真はオレンジとクリームの2色をベースに青い帯を配しており、くろがね線の電気機関車85ED-1形のデザインとほぼ同じだ。

くろがね線を走る85ED-1形。【撮影:鉄道プレスネット】

シャルケ・ロコモティブズは2020年1月、日本の極東貿易と機関車の供給契約を締結したと発表。日本の製鉄所向けに1400tまでの列車を牽引する電気式ディーゼル機関車を供給するとしていた。。

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