JR四国「ハイブリッド式ローカル気動車」入札を公告 2025年に量産先行車



JR四国は4月3日、「ハイブリッド式ローカル気動車の調達」の一般競争入札を公告した。2025年から2031年にかけ合計58~70両を調達する。

JR東日本の仙石東北ラインに導入されたハイブリッド気動車のHB-E210系。【撮影:草町義和】

納入期日は次の通り。

●量産先行車
2025年12月20日(4両2編成)

●量産車
1次車:2028年1月30日(16両8編成)
2次車:2029年1月30日(14両7編成)
3次車:2030年1月30日(16両8編成)
4次車:2031年1月30日(8両4編成~20両10編成)

4月11日に説明会が行われる予定。入札書の提出期限は5月1日16時で、5月16日までに1次審査結果などが通知される。入開札は9月20日14時の予定だ。

JR四国は昨年度2022年度の事業計画で「新型ローカル気動車仕様書作成」を明記。今年2023年3月に公表した本年度2023年度の事業計画でも「新型ローカル気動車の国際調達準備」を盛り込んだ。2022年9月時点の説明では2両1編成とし、量産先行車を2025年度に2編成導入。2027年度から2030年度にかけ27~33編成程度を導入するとしていた。

JR四国が普通列車で運用している気動車は現在、国鉄時代に製造された普通列車用のキハ40系・キハ54形・キハ32形と、同じく国鉄時代に製造された特急型キハ185系を普通列車用に改造したものがあり、その合計は60両近い。これ以外に1987年の同社発足以降に製造された1000形・1200形・1500形が合計90両ある。

国鉄時代に製造されたJR四国のキハ40系。【撮影:草町義和】

ハイブリッド式ローカル気動車の調達数は最低でも58両、最大で70両になることから、老朽化が著しく調達数とほぼ同数の普通列車用の国鉄気動車をすべて更新するとともに、同社発足の初期に導入された普通列車用の気動車も一部更新するとみられる。

《関連記事》
JR四国「新型ローカル気動車」「運賃改定」検討 特急リニューアルやワンマン拡大も
東急「ザ・ロイヤルエクスプレス」今度は四国・瀬戸内へ 電気機関車が牽引