東北本線の岩手飯岡駅に橋上駅舎と東西自由通路を整備 8月にも着工へ



JR東日本の盛岡支社と東北工事事務所は7月13日、東北本線・岩手飯岡駅(盛岡市)の橋上駅舎・東西自由通路の整備について、盛岡市と施行協定を締結して工事を進めることになったと発表した。8月にも工事に着手する予定。

岩手飯岡駅の橋上駅舎と東西自由通路のイメージ。【画像:JR東日本】

橋上駅舎は鉄骨2階建てで、延床面積が約460平方m。駅事務室や待合室、男女トイレ、自動券売機などを設けるほか、バリアフリー設備としてエレベーター2基(11人乗り)と多機能トイレも設置する。駅の東西を結ぶ自由通路は幅約4mで、24人乗りのエレベーター2基を設ける。

工事は今年2020年8月下旬以降にも着手する予定。来年2021年春頃に仮駅舎への切替を行う。2022年冬頃には自由通路などの使用を開始する予定だ。

岩手飯岡駅は東北本線・矢幅~仙北町間になり、盛岡駅からは二つ目の駅。戦時中に信号場として整備されたが、戦後の1950年に旅客を扱う駅になった。現在の駅舎は1974年から使用を開始し、1986年には駅員のいる有人駅になった。1日平均の乗車人員は2019年度で2268人。

盛岡市によると、2014年度から駅の橋上化と東西自由通路の整備に向けて関係機関などとの協議や行いながら検討を進め、2016年度までに基本設計が完了。2017年度から実施設計を行ってきた。

岩手飯岡駅の整備計画図。【画像:JR東日本】