西武鉄道は3月23日、「乗車ポイントサービス」を7月から始めると発表した。平日朝の混雑する時間帯を避けて利用した人にポイントを付与することでオフピーク通勤を促し、混雑の緩和を目指す。
乗車ポイントサービスは「オフピークプラス」と「おでかけプラス」の2種類。西武グループの会員サービス「SEIBU PRINCE CLUB(西武プリンスクラブ)」に入会後、交通系ICカード「PASMO(パスモ)」を登録することでサービスを受けられるようになる。乗車ポイントキャンペーンへのエントリーも必要だ。
平日朝向けの「オフピークプラス」の場合、池袋・高田馬場・西武新宿のいずれかの西武線の駅を定期区間に含む「PASMO(パスモ)」通勤定期券が対象。乗車対象駅は池袋・高田馬場・西武新宿・小竹向原の各駅を除く各駅になる。いずれも多摩川線は対象外だ。
ポイント付与対象となる駅の入場時間は乗車駅ごとに異なる。原則的には、池袋・高田馬場・西武新宿の各駅に、6時30分~7時30分か8時30分~9時30分に到着できる時間帯が対象。最も混雑する時間帯を避けて前後の時間帯に乗車すればポイントが付与される。詳細は今後、乗車ポイントサービスのウェブサイトなどで案内する。
付与されるポイントは「SEIBU RPINCE CLUB」の「SEIBU Smile POINT(西武スマイルポイント)」。貯まったポイントは1 ポイント1円として利用できるほか、ポイント利用サービスや「SEIBU PRINCE CLUB アプリ」によるクレジットカード決済も行える。
「おでかけプラス」は西武線沿線の観光地や開催イベントなどに出かける際、特定の条件で西武線に乗車するとポイントが付与される。具体的なキャンペーン内容は決定次第、乗車ポイントサービスのウェブサイトなどで案内する。
乗車ポイントサービスの開始に先立ち、西武鉄道は3月23日14時から事前登録キャンペーンを開始。キャンペーン参加者全員に100ポイントを付与するほか、抽選で500人に1000ポイントを付与する。
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