赤穂線・香登~長船に「新駅」岡山県備前市が検討費計上 過去には新幹線駅の構想も



岡山県の備前市は2月16日、来年度2022年度当初予算案を発表した。一般会計は211億1100万円で、前年度2021年度の当初予算に比べ12.1%の増加。鉄道関係では「JR新駅基本構想検討業務委託料」(280万円)などを計上した。

新駅の整備が想定されている地域(赤)。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】

JR新駅は赤穂線・香登~長船間の備前市畠田地区への新設が考えられている。駅の設置が想定される地域にはベアリングメーカー・NTNの工場などがある。

備前市の吉村武司市長は昨年2021年9月の市議会で「(新駅は)市内でも多くの従業員を雇用している企業の従業員が便利に利用できる」と答弁。「パーク&ライドを活用して車通勤から列車通勤へ切替が進み、国道2号周辺や岡山県道69号などの渋滞緩和が見込める」とし、JR西日本や香登~長船間の線路付近で隣接する瀬戸内市と協議していく考えを示していた。

備前市では1990年代にも、同市内を通る山陽新幹線に新駅「備前駅(仮称)」を整備する構想が浮上。膨大な建設費がかかることなどの課題があり実現していない。

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