上越新幹線「残雪検知システム」導入 歩いて点検→「East i」とAI解析



JR東日本は2月7日、上越新幹線・上毛高原~新潟間の点検作業に「残雪検知システム」を導入したと発表した。

JR東日本の新幹線検測車「East i」。【画像:fujikiseki1606/写真AC】

このシステムは昨年2021年12月に導入。新幹線電気軌道総合試験車E926形「East i」の運転台にカメラを設置して走行中に高架上を撮影し、撮影した画像を「East i」から地上監視センターに送信する。地上監視センターではAIを活用して受信した画像を解析。高架上に溶かしきれず残っている雪を検知する。残雪が検知された場所はスプリンクラーに不具合が発生している可能性があるものとして、作業員による点検を検討する。

JR東日本は上越新幹線で運用状況を確認し、東北新幹線と北陸新幹線の散水消雪設備への導入についても検討を進めていくとしている。

JR東日本は新幹線の雪害対策として、高架上の消雪を行う散水消雪設備(スプリンクラー)を設置している。高架上のスプリンクラーのメンテナンスは従来、作業員が高架上を歩き、目視で不具合の有無を確認していた。

《関連記事》
スペイン高速鉄道の検査車両「ドクター・アブリル」製造へ 名前は「日本の慣習」
上越新幹線「E7系」追加投入で「Max」更新完了 「とき」定期列車は6割がE7系に