静岡県沼津市は2月1日、新年度2022年度の当初予算案の概要を発表した。全会計の総額は1491億8300万円で前年度2021年度に比べ80億5100万円の増加。このうち一般会計は781億8000万円で前年度より70億8000万円増えた。
鉄道関係ではJR沼津駅の周辺総合整備事業として、沼津駅付近の鉄道高架化事業(2億4714万円)や鉄道施設移転事業などを計上した。
高架化事業では静岡県が施行する鉄道高架事業に対する負担金に加え、高架構造物と交差する道路・水路の施工計画や鉄道跡地利用の検討を行う。移転事業は新貨物ターミナルの造成や調整池の築造工事を実施する。このほか、鉄道施設移転先の周辺道路の新設改良事業(1億2560万円)や土地区画整理事業(4億5720万円)も計上した。
東海道本線・御殿場線の沼津駅付近の線路を高架化する連続立体交差事業(連立事業)は今年2022年1月から新貨物ターミナルの工事に着手。沼津駅構内にあるJR貨物の貨物ターミナル駅やJR東海の車両基地を高架化の範囲外に移転したうえで同駅の高架化を図る。
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