名古屋市と富士通は10月7日から、名古屋市営地下鉄の栄駅(名古屋市東区)で「人の流れを可視化する実証実験」を始める。利用者のスマートフォンからデータを収集し、混雑緩和の検討などに役立てる。
栄駅の構内にWi-Fiパケットセンサーを6台設置し、地下鉄の利用者が所有しているスマホなどの通信機器から発せられている固有IDをリアルタイムで収集する。このデータを個人が識別できないよう匿名化したうえで集計。時間帯ごとの人の流れを分かるようにし、最適な移動ルートを検証する。
富士通によると、栄駅の1日の利用者数は約23万人。沿線でのイベント開催時には全国各地から多くの観光客が訪れ、利用者数が大幅に増加する。「路線が入り組む複雑な構造も相まって、混雑緩和への適切な対策が講じられていない」という。こうしたことから、名古屋市と富士通は共同で人の流れを計測、分析する実証実験を行うことにした。
実証実験の期間は2020年1月31日まで。
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