新潟「クモヤ143+115系」撮影会 「もと荷物電車」と「湘南色復元車」連結



JR東日本の新潟支社は1月29日、車両基地の新潟車両センター(新潟市、信越本線の越後石山駅から徒歩10分)でクモヤ143-51と115系N38編成(3両)の撮影会を開催する。

上越線を走る湘南色の115系(1980年頃)。【撮影:草町義和】

「交検庫」と呼ばれる屋根のあるメンテナンス施設で、湘南色のクモヤ143-51と115系N38編成を連結した状態で留置。パンタグラフの昇降や標識灯の切替を行う。先頭部にある行先字幕の表示内容は開催当日、一人1回に限り要望できる。

3部制で、開催時間は第1部:9時40分~11時20分、第2部:12時40分~14時20分、第3部:14時40分~16時20分。撮影時間は60分程度になる。

参加できるのは小学生以上(小学生は保護者同伴)。各部10人の先着定員制で、参加に際してはJR東日本のネットショップ「JRE MALL」の新潟支社店で参加券を購入する必要がある。発売額は9980円。販売期間は1月14日12時から1月25日13時までだが、売切れ次第終了する。

新潟地区の115系は1976年から導入。車体の塗装は当初、115系としては標準的なオレンジ色と緑色の2色(湘南色)だった。国鉄末期以降は新潟独自の塗装(新潟色)に塗り替えられたが、N38編成は2017年に湘南色が復元された。

クモヤ143-51(右)と115系N38編成(左)。【画像:JR東日本】

クモヤ143-51は1978年、国鉄荷物電車のクモニ143-4として製造され、115系の普通列車に連結して運用された。塗装は初期の115系と同じ湘南色。1986年、国鉄荷物輸送の廃止を機に事業用電車に改造され、現在の形式・車両番号に変更。新潟車両センターで構内入替用のけん引車として使われている。

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