えちごトキめき鉄道(新潟県)の鳥塚亮社長は8月4日、かつて新潟県内の国鉄線を走っていた普通列車用の旧型電車(旧型国電)を模したラッピング車を走らせることを明らかにした。
鳥塚社長が自身のブログで明らかにしたところによると、鳥塚社長の知人が経営する企業が広告主になり、同社のET127系電車を赤と黄色の2色で装飾する。
ブログで明らかにされたイメージ図によると、新潟県内の国鉄線を走っていた旧型国電のうち先頭中央部に貫通扉を設けたクハ68形の塗装に近い。先頭部の塗り分けはクハ68形と同様、弧を描いている。運行開始は8月18日の予定。
新潟の国鉄線に旧型国電が導入されたのは1962年。車体の色は当初茶色だったが、1964年以降は赤・黄色の2色塗装に変わった。雪のなかを走行する際に車体を見えやすくするためといわれており、新潟の旧型国電だけで採用された塗装だったことから「新潟色」と呼ばれた。
その後、緑とオレンジの115系電車が新潟に投入され、赤と黄色の旧型国電は1978年に消滅した。のちに新潟の115系は白・青・赤の3色などに塗り替えられたものの赤・黄色2色の塗装は採用されなかったが、2017年に3両編成1本が赤・黄色に塗り替えられ、新潟色の旧型国電を再現した。
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