江ノ電「回数券」発売終了へ 障害者向けや通学用は継続



江ノ島電鉄は10月25日、同社鉄道線の普通回数乗車券(普通回数券)の発売を終了すると発表した。「新型コロナウィルスによるお客さまの減少に伴う発売数減、弊社を取り巻く経営環境の変化」を受けたものとしている。

江ノ島電鉄の電車。【撮影:草町義和】

発売を終了するのは江ノ島電鉄線内(藤沢~鎌倉)の普通回数券(11枚つづり、2カ月間有効)。発売終了日は12月31日だが、それまでに購入した普通回数券は有効期間の終了日まで利用できる。

身体障がい者割引回数乗車券や知的障がい者割引回数乗車券、通学用割引回数乗車券(放送大学生用・通信制高等学校生用)は、特殊割引回数乗車券(特殊回数券)として引き続き発売する。

鉄道の回数券は全国的に縮小傾向で、JR九州はJR西日本線にまたがる区間を除き6月30日限りで普通回数券の発売を終了。西鉄も7月31日限りで普通回数券の発売を終了した。関東大手では東武鉄道が9月30日限りで普通回数券の発売を終了している。

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