のと鉄道「トンネル内に土砂」再開のめど立たず 国交省など現地調査



国土交通省は1月12日、能登半島地震の影響で全線の運転を見合わせている、のと鉄道七尾線の被害状況を発表した。国土交通省の緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE)5人と鉄道・運輸機構の鉄道災害調査隊(RAIL-FORCE)7人が現地入りし、1月9~10日に調査を行った。

のと鉄道の列車(2014年)。【撮影:草町義和】

穴水駅ではレールが損傷。能登鹿島~穴水では線路に土砂が流入し、トンネル内部にも土砂が入り込んだ。このほか、JR西日本と線路を共用している七尾~和倉温泉でもホームや橋梁が損傷している。

トンネル内に土砂が流入している。【画像:国土交通省】

能登半島では津幡~七尾~和倉温泉59.5kmを結ぶJR西日本の七尾線と、七尾~和倉温泉~穴水33.1kmを結ぶ、のと鉄道七尾線の2路線が半島の南北を結んでいる。JR七尾線は津幡~高松で再開済みで、高松~羽咋が1月15日に再開予定。羽咋~七尾は1月22日以降の再開に向け復旧作業中だ。

一方、JR七尾線の七尾~和倉温泉とのと鉄道七尾線の七尾~穴水は被害が大きく、再開のめどは立っていない。

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