京成立石駅の高架駅舎「外装イメージ案」公表 「奇石」「工業」「川」取り入れる



東京都葛飾区は6月18日、連続立体交差事業により高架化される京成押上線・京成立石駅について、高架駅舎の外装のコンセプトとイメージ案を公表した。秋にも外装イメージを決定し、詳細設計に着手する。

京成立石駅の橋上駅舎(2023年10月閉鎖)から見た京成押上線の列車。【撮影:草町義和】

葛飾区によると、区民や駅の利用者などを対象にしたアンケート調査を2020年1月に実施。「立石らしい下町の雰囲気にあったデザイン」「地元企業とコラボしたデザイン」などの意見が寄せられた。

同区はアンケート調査で寄せられた意見などを京成電鉄に伝えるとともに、葛飾区内に本社がある玩具メーカーのタカラトミーを加えた3者の意見交換を2022年9月から実施。京成電鉄はアンケート調査や意見交換を踏まえて「これまでの立石の伝統・産業をこれからの立石に繋げる、新しい立石の拠点となる駅」をコンセプトとし、これに基づく外装イメージ案を作成した。

外装デザインは石材や鉄、アルミ製品を思わせるデザインでまとめ、和模様と青い色を取り入れた。立石の地名が現在の立石8丁目にある奇石「立石様」に由来していることや、立石が川を生かした工業・産業地帯として発展したことを踏まえたという。

京成立石駅の高架駅舎の外装イメージ案(北東から望む)。【画像:葛飾区】

今後は秋にも駅舎外装デザインを決定し、駅舎の詳細設計に着手。2025年度に駅舎の詳細設計を完了する予定だ。

この連立事業は京成押上線の四ツ木駅から青砥駅までの2.6kmのうち、京成立石駅とその前後の約2.2kmを事業区間として高架化を図るもの。合計11カ所の踏切を解消する。事業施行期間は2030年度末(2031年3月31日)までの予定。

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