三重県亀山市「リニア駅」候補地3カ所 来年にも一本化、JR東海に提案へ



三重県亀山市は10月7日、リニア中央新幹線の三重県内の駅について、亀山市内の3カ所を候補地として挙げた。三重県や同県の市町で構成される、リニア中央新幹線建設促進三重県期成同盟会の臨時総会で提案した。

リニア中央新幹線に組み込まれる山梨リニア実験線。【撮影:草町義和】

亀山市が提案した候補地域は、(1)関西本線・井田川駅、(2)紀勢本線・下庄駅、(3)東名阪自動車道・亀山インターチェンジ。これらを中心に直径5kmの円で候補地域を示しており、そのなかには関西本線・紀勢本線の分岐点である亀山駅も含まれている。ほかの鉄道や道路など交通の利便性を考慮して選定したという。

三重県は今後、有識者による調査・検討を実施し、来年2022年には候補地を一本化。JR東海に提案する方針だ。

亀山市が示したリニア中央新幹線の三重県内の候補地3カ所。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット編集部】

リニア中央新幹線は、品川(東京都)~名古屋間が工事中で、2027年の開業を予定しているが、静岡県内を通過するトンネルの工事で大井川水系の水量減少を懸念する同県が着工を認めておらず、開業は遅れる見込みだ。名古屋駅から西の大阪方面は未着工で詳細なルートも決まっていないが、JR東海は2037年の開業を目指している。

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