西九州新幹線「レール敷設」完了 来秋開業に向け工事は最終段階に



長崎駅でつながった西九州新幹線のレール。写真奥が線路の終端部。【画像:鉄道・運輸機構】

鉄道・運輸機構は9月6日、九州新幹線長崎ルート・武雄温泉~長崎間(西九州新幹線)のレール敷設工事が完了したと発表した。記念式典は新型コロナウイルスの感染拡大状況を考慮して実施しない。

鉄道・運輸機構によると、長崎駅構内で9月4日、最後のレール敷設工事が完了。武雄温泉駅と長崎駅の約66kmが一本のレールでつながった。今後は駅舎の建築工事や電気工事などを順次進める計画。これと並行してJR九州と共同で監査・検査などを進めるという。

西九州新幹線(赤実線)と上下分離方式に移行する長崎本線・肥前山口(江北)~諫早間(青)。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道宇プレスネット編集部】

開業は来年2022年秋頃の予定。これにあわせて長崎本線・佐世保線の肥前山口駅は江北駅に改称する。並行在来線の長崎本線・肥前山口(江北)~諫早間はJR九州が引き続き列車を運行するが、同区間の施設を佐賀・長崎両県の一般社団法人が保有、管理してJR九州に貸し付ける上下分離方式に移行する。

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